1998.3.31. ■肩の力を抜いて■ どうも日本人というのは周りの気分や雰囲気に影響を受けやすいようだ。 確かに以前と比べ経済の指標は低迷気味だし、倒産件数も高水準、失業率も近年にない程高い。 しかしながら、一時の欧州や中南米諸国、現在の東南アジア諸国の経済危機に比べれば、 日本はまだ失業率も低いし、暴動の発生や極度の貧困が有る訳ではない。 特に我々中小製造業は世界に通用する生産技術や能力、勤勉さをもっている。 やはり原点に立ち返り、資源がほとんどない国だからこそ、新技術の開発や向上を目指すべきである。 また、情報通信技術においては米国に先んじられている面も多いが、 全てに渡って後塵を拝しているわけではない。 肩の力を抜いて、もう一度冷静に考えてみよう。 最先端の情報通信技術も元をたどってみると、日本の中小製造業が支えている面が多い事。 この事を認識すべきであり、自信を持っても良いのではないだろうか。 世紀末の産業構造の一大変革に偶然立会う事が出来た我々は、むしろ幸運と考えた方が良い。 この機会をネットワーク型フレキシブル製造業への転換点にしたいと思うのは私だけではなく、 ここに集う中小製造業の皆さんも同様なのではないだろうか。 ------------------------------------------------------------------------------ (株)ヤマトプロセシング 鈴木貞良氏のコラムは今回で終了です。 御愛読ありがとうございました。 (編集部より) ------------------------------------------------------------------------------