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               日本を代表する工業集積地の一つ、長野県・諏訪地域。中小下請け企業が2000社以上あるこの地域で、若手経営者たちが立ち上がりインターネットを利用した地元の産業活性化を進めている。過去5年間の経験を資産に、新しい「モノづくり」スタイルを展開中だ。 
              ●諏訪のモノづくり活動を語る 
                インターネット普及からスタート バーチャル工業団地を立ち上げる 
              中小企業が集まる諏訪地区で、なんとか地元産業を活性化させようと立ち上がったのが、大橋俊夫氏。大橋氏は地場の産業地域をネット網でつなげることで、世界を相手に商売ができると考えた。が、それを実現するまでの道のりは険しく、取り組み自体が地域全体を見つめなおすきっかけとなる。 
              ●過去5年間の試行錯誤が諏訪地域の資産や魅力になった 
                一橋大学院商学研究科教授 関 満博氏 
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                ●ネットで仕事の受発注・情報交換 「S-VIP」参加70社のIT化進む 
                 
                ネット上に集まる企業集合体、それが諏訪バーチャル工業団地(S-VIP)だ。ネットを利用した仕事の受発注、サイトによる自社のアピール、メーリングリストによる情報交換などが日々活発に行われている。当初、10社でスタートしたS-VIPも今では参加企業が70社、専門家や識者を含めるとトータル人数は100人に拡大している。大橋氏のビジョンに賛同し自社のIT化を進め、S-VIP設立当時から活躍する主要メンバーを紹介しよう。 
                 
                 
                ・製造業は刻々と進化している 岡谷を新しい「モノづくり」の発信基地に 
                株式会社ダイヤ精機製作所 常務取締役 小口 裕司氏 
              ・一日かかっていた営業が数分に短縮 いまやメールは欠かせないITツール 
                コジマ工業有限会社 代表取締役社長 小島 一昭氏 
               
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                ●地元産業の活性化をバックアップ  
              諏訪地区のIT化が進んだのは、行政の理解とインフラ環境の整備があったから。地元企業と連携して仕事の受発注拡大を目指す岡谷市工業振興課と諏訪周辺地域のネット環境整備を促進するCATV会社に話を聞いた。 
              ・民間企業とのパイプ太く 地場産業を全力でサポート 
                岡谷市経済工業振興課 工業主幹 杉本 研一氏 
              ・CATV世帯加入率98% 快適なネット環境づくりを目指す 
                エルシーブイ株式会社 メディアミックス推進部 河西 弘太郎氏 
               
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