掲載記事  


   地方誌  


button 信濃毎日新聞 2002年1月1日 経済欄

「混迷経済に新しい胎動 独自性打ち出し活路を」


 2002年経済展望と提言 ::: 佐藤 隆三氏(NY大学大学院教授)、鈴木 敏文氏(イトーヨーカ堂社長)、寺島 実郎氏(三井物産戦略研究所長) 座談会


  本文より抜粋

(略)

−長野県では、企業が中国をはじめアジアに生産拠点を移すのに伴い、産業の空洞化が進んでいる。地域を基盤にする産業は今後どうすればいいか。

(略)

寺島氏 : ...(略)私は諏訪・岡谷を中心に中小機械メーカーの若い経営者をサポートしている。そこでは中小企業がネットワーク化を図り、研究開発や資材の共同受注、マーケティングに至るまで力を合わせている。試行錯誤を繰り返しながらシステムを高度化し、ネットワークが際立ってアクティブだ。長野県民は昔から世界の情報をウオッチし、情報に対する感度や欲求が高い。それを大事にしていってほしい。
 世界の元気な地域には共通項がある。一つは地場の産業と地場のアカデミズムとの連携。もう一つはグローバルな地域連携だ。中国に出て行くだけでなく、その発展するエネルギーをフィードバックすることが重要だ。

(以下、略)





 


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